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対戦相手帳を書く4つの理由

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対戦相手帳を書く4つの理由
この記事の内容

対戦相手帳は、試合で気づいたことを相手ごとに残すノートです。書く時間を設けると、その試合を思い返し、何が起きたのかを言葉にして、次の練習で確かめたいことを選べます。残した記録は、数か月後に同じ相手と対戦するときにも読み返せます。

紙のノートで始めてもかまいません。大切なのは、相手の情報だけでなく、自分がどう対応したかも書くことです。書く理由を4つに分けて考えてみます。

1.試合を振り返る時間ができる

試合後に書くと決めておくと、「勝ててよかった」「また負けた」で終わらせず、プレーを振り返るきっかけになります。うまくいった場面、困った場面、次に試したいことを考えてみましょう。

何人かの相手との対戦記録を読み返して、同じような失点が続いていれば、練習で取り組む課題を選べます。相手が変わっても繰り返す問題なのか、特定の相手にだけ起きるのか。コーチに相談するときも、場面を挙げて話せます。

振り返りはノートがなくてもできます。書く習慣は、そのための時間を意識してつくる方法の一つです。振り返りと競技力の研究でも説明しているように、書いただけで技術が直ったり、同じミスがなくなったりするわけではありません。

2.漠然とした感想を、伝わる言葉にできる

コーチや練習仲間に伝わるように書こうとすると、誰が、どんな場面で、何をしたのかを補う必要が出てきます。実際に人に見せるかどうかは自由です。しばらくたってから自分で読み返すつもりでも、同じように具体的に書けます。

卓球の架空の例なら、「レシーブが悪かった」を、次のように書き直せます。

相手の短いサーブをツッツキで返した。返球が高くなり、相手に強打された。下回転だと思ったが、動画では未確認。

プレーの記憶と、「下回転だと思った」という判断を分けたメモです。ここから「回転の読み違いか、ラケットの角度か。次の練習で確かめたい」と問いを残せます。文章が明確でも、記憶が正しいとは限りません。試合の記憶を研究から考える記事も参考に、動画や他の人の観察と照らし合わせてください。

3.書きながら、もう一度思い出す

「やることをメモしたら、見返す前から内容を覚えていた」。そんな経験がある人もいるでしょう。身近なたとえではありますが、書けば必ず覚えられる、もう読み返さなくてよいという話ではありません。

試合を自分の言葉で書き残すときは、起きたことを思い出し、プレーの順序やつながりを考えます。「思い出す」という行為は、学習の研究でも調べられてきました。

2006年、ワシントン大学(米国セントルイス)の Henry L. Roediger III と Jeffrey D. Karpicke が、記憶に関する実験結果を Psychological Science に発表しました。学生が文章を読み直す場合と、読んだ内容を思い出す場合を比較した実験です。時間を置いたテストでは、先に思い出す練習をしたほうが、内容をよく覚えていました。

よく知られた実験ですが、扱っているのは文章の学習です。試合ノートや、文字を書く動作そのものの効果を確かめたわけではありません。それでも、試合を思い出して書く習慣にも学習上の意味がありそうだと考える手がかりにはなるでしょう。

4.数か月後、数年後の再戦で読み返せる

組み合わせを見て、以前当たった相手の名前を見つけたとき、記録があれば「どんな選手だったか」に加え、「前は何を試し、どうなったか」まで読み返せます。

あとで探せるように、相手の名前・対戦日・大会や練習試合などの状況を添えます。自分の記憶で書いたこと、動画で確認したこと、コーチから聞いたことも分け、確かでない点は、確かでないまま残しておきましょう。紙なら、相手別のページと索引があると便利です。フェンシングの記入例にも、相手の情報と試合のメモを分ける考え方を載せています。

再戦前には、過去の記録から試したいことを一つか二つ選びます。数か月、数年もたてば、相手も自分も変わっているはずです。昔の印象で相手を決めつけず、当日のプレーを見て判断し、試合後に新しい気づきを追記してください。

最初は、最近の一戦から

OpponentBook では、対戦相手のプロフィール、試合の記録、練習ノートをまとめられ、ノートはまるごと無料で使えます。記録は端末と、接続した自分のクラウドに保存されます。AI による処理を自分で頼んだときは、必要な内容が OpponentBook のサーバーを経由して外部の AI 事業者に送られます。詳しくは保存とプライバシーの説明をご覧ください。

今夜は最近の一戦を選び、相手の名前と日付に加えて、「うまくいったこと・うまくいかなかったこと・次回やること」を短く書いてみてください。原因がまだわからない場面は、次に調べたい問いとして残しておけます。

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